大和比は、法隆寺を建立するときに聖徳太子が制定したと言われる基準です。
日本建築で使われる比率で『正方形の一辺と対角線が【1:√2(1.414)】』の比です。
大和比は美しさを表現する基準だけでなく、日本人特有の物を大切にする、もったいないという感覚と合理的に基づいています。
一本の丸太から効率よく木材を伐り出すには長方形を作り出す大和比が大変適しており、無駄を出さないという事からも、広く使用されるようになりました。
日本の城や寺院仏閣、昭和50年代までの戸建て住宅のほとんどは、大和比で建築されてきました。
大工さんが使うサシガネ(曲尺)の表目と裏は【1:√2】になっており、それ使って建築していたからです。